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お知らせ

2015-05-11
■ 流行語と商標登録出願(2)−先願商標があってもあわてないで−

1.
 2013年12月のトピックスで、「流行語と商標登録出願−報道における商標理解−」について述べました。
 倍返し、じぇじぇじぇ、アベノミクスやDJポリスなどの当時の流行語の出願例、そして過去に登録された流行語の例などを挙げました。
 皆さんの中で、流行語などと同一又は類似の商標を登録したいと思う方もいらっしゃるかもしれません。
 他人の流行させた言葉のブランド力にフリーライドすることはお勧めしませんが、「おもてなし」など元からある言葉が流行した場合に、自分の提供する商品やサービスがその言葉にふさわしければ、使いたくなるのももっともであるかもしれません。
 前回の内容を踏まえて、今回は、このような商標を出願しようとするときの注意時以降について述べることにします。
2.先行商標の調べ方
 今年の3月23日から、特許電子図書館(IPDL)に代わり、特許・実用新案・意匠・商標・審判の情報は、
特許情報プラットフォーム(J−PLAT−PAT)から提供されることになりました。
 トップページを開くと、このような画面となります。
 画面向って左側のプルダウンをこのように開くことができます。
 この「商標を探す」をクリックすれば、以下の画面になります。
 そして、真ん中の窓に、使いたい商標を入力して、「検索」をクリックすれば、すべての指定商品・役務について、同一又は類似の商標を検索してくれます。
 IPDLの「称呼検索」のように、カタカナで入力しなければならないということもありません。
 また、商標だけでなく、出願人・権利者などを入力して、他人の権利を調べることもできます。
 とりあえず、これで誰でもある程度、先行商標の調査が可能となりました。
 詳しい使い方は、下記をご覧ください。
 http://www.inpit.go.jp/info/j_platpat_info/index.html
 なお、簡易検索よりも、「称呼検索」を行う方が、類似の商標は数多く検索されますので、簡易検索を過信しないように注意することが必要です。
 例えば、「おもてなし」で「簡易検索」しても、抽出されるのは20件程度ですが、「オモテナシ」で「称呼検索」すると、200件以上が抽出されます。
3.先行商標が見つかったら
 さて、調査の結果、自分が使いたいと思う商標と同一又は類似の商標が見つかってしまいました。
 自分で使ったり、登録を受けることはもうできないのでしょうか。
 抽出した登録情報には、
 (511)(512)【商品及び役務の区分並びに指定商品又は指定役務】 【類似群コード】
 という欄があり、区分(数字)、指定商品又は指定役務(文字)、類似群(数字とアルファベットの組み合わせ)が記載されています。
 同じ類似群に属する商品又は役務(サービス)は類似と判断されます。
 類似の商標で、指定商品・役務の区分が同じだからといって、必ずしも登録できないわけではなく、使用すると侵害になるわけでもありません。
 指定商品・役務の区分と、類似群は、以下のサイトで調べることができます。
 http://www.jpo.go.jp/shiryou/kijun/kijun2/kokusai_bunrui_10-2014.htm
 ただし、これは商標に不慣れな方にはちょっと難しいと思います。
 また、自分が商標を使おうと思っている商品・サービスそのものが一覧表に掲載されていない場合、どこに属するのかの判断は、さらに難しくなると思います。
 そういうときのご相談に乗るために、私たち弁理士がいるのです。
 お気軽に声をかけてください。
4.出願人にも注目
 特許や商標などの知的財産において、争いが起こった場合、原則として「早い者勝ち」であることは、前の「流行語と商標登録出願」でも述べました。
 知的財産権は「転ばぬ先の杖」なのですが、要は「先んずれば人を制す」なのです。
 世の中には、はしっこい人がいて、この流行語については「先んじて」おく方がよいのではないか、と思うと、自分で使おうとは思っていない商標を出願しておく場合があります。
 後から使おうと思った人が、権利譲渡や放棄の交渉を持ちかけてきたら、対価をもらう、という「ビジネスモデル」です。
 こういうことをする人について、ネット上で個人名や法人名が特定されておりますが、本稿では具体的には述べないことにします。
 こういうことがあった場合も、弁理士にご相談ください。
 いきなり出願人や商標権者と交渉をすると、無用のトラブルに巻き込まれる場合があります。
 ひとつ、チェック方法をご披露しましょう。
 自分が使おうと思っている商標と類似の登録商標(出願中の商標)の指定商品・サービスが、自分が提供しようと思っている商品・サービスと類似の商品・サービスであったときは、その出願人の名前をコピーして、簡易検索の真ん中の窓にペーストし、検索してみてください。
 検索結果が不自然に多い場合、上記の「対価」を狙っている可能性があります。
 このような場合も、もちろん対策がありますが、ちょっと本稿のようなアクセスフリーの場所で述べるには憚りがあるので、直接ご相談ください。
 ただ、基本的には、自分のブランドを育てようとする場合、流行語などに「タダ乗り」したものに、信用が蓄積するかどうか、よく考えてから決めた方がよいのではないでしょうか。
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